会長挨拶

 今年度世田谷区小学校PTA連合協議会の会長を務めさせていただくことになりました。関係者の皆様方1年間どうぞよろしくお願い申し上げます。
 私はついこの前の3月まで自校のPTA会長を2年間務めさせていただきました。もともとPTA活動にも興味がなく、成り行きで就任したPTA会長ですが、様々な経験をさせていただきました。
 私が就任した年に個人情報保護法の改正によりPTAもその対象になることとなり、様々な点で規約の改正に従事いたしましたが、その際にPTA活動がボランティア活動であるという原則・建前に実態が伴っていない点を多々痛感いたしました。
 ボランティア活動とは、個人の自由意思に基づき技能や時間等を進んで提供し社会に貢献することであるとされ、その基本理念は、自発(自由意思)性、無償(無給)性、公共(公益)性、先駆(開発、発展)性にあるとされております。また、ボランティアと生涯学習との関係という点では、@ボランティア活動そのものが自己開発、自己実現につながるという視点、Aボランティア活動を行うための必要な知識・技術の習得が生涯学習につながるという視点があります。
 そのような視点で考えると、自校のPTA会長としての2年間は私にとってはとても有意義なものであり、このような機会をいただいたことを大変有難く思っております。
一方で、文部科学省生涯学習審議会の「今後の社会の動向に対応した生涯学習の振興方策について(答申)」によれば、「これまでの我が国のボランティア活動は、個人の自主性を重んじる欧米と異なり、地域社会との密着性と、ある程度の強制や義務感がなければ進まないという傾向が見られる」とも分析されております。
 前世小P会長もおっしゃっておりましたが、現在PTA活動が曲がり角に来ているのは間違いのないところです。ボランティア活動の理念に則ったPTA活動を持続可能なものにするために微力ながら1年間尽力していきたいと考えております。何ぶんもともとが不熱心・不勉強なPTA会員であるため、関係各所にご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、その節には、声なきPTA会員の声を代弁しているとご賢察いただき、どうかご寛容のほどよろしくお願い申し上げます。
 ささやかながら以上を持ちまして挨拶とさせていただきます。1年間どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和元年度 会長

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